薄毛のタイプ

一口に薄毛といっても、様々なタイプの薄毛があるんです。
薄毛には様々な種類があり、全て原因や症状、対策法が異なってきます。
自分の状況を知ることは適切な治療への第一歩です。

有名な症状

■男性型脱毛症(AGA)

○症状
男性ホルモンの影響で前頭部から頭頂部にかけて薄毛が進行する症状です。

○概要
Androgenetic Alopeciaと呼ばれる脱毛症で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれています。
30~50代の男性に多く見られますが、最近では30代までに発症してしまう場合もあります(若年性脱毛症)。
加齢により進行することが大半ですが、若年性の場合はストレスが原因の場合が多いです。

■女子男性型脱毛症(FAGA)

○症状
前額部、頭頂部から全体的に薄毛が進行する症状です。

○概要
生え際の後退やつむじ周辺に発症することが多く、男性型脱毛症と似ていることからこの名前がつきました。
男性と同様加齢が最も大きな要因です。
ストレスからもFAGAになるため、最近では薄毛に悩む女性が増えていると言われています。

■円形脱毛症

○症状
円形に脱毛していく症状です。

○概要
ストレスが原因の場合がとても多く、発症する可能性は男女問わず誰もが持っています。
自然治療が一番といわれていましたが、最近では円形脱毛症に対応した治療も出てきました。

■老年性脱毛症

○症状
老化と共に全体的に薄毛が進行する症状です。

○概要
60歳を過ぎた辺りから男女問わずほぼ全ての方に起こります。
中には有効な治療もありますが、気にならないようであれば治療は不要です。

女性独自の症状

■牽引性(けんいんせい)脱毛症

○症状
髪の分け目など、特定の一部が薄くなる症状。

○概要
長期間頭皮が引っ張られていたことによって起こる脱毛症です。
特に女性は髪を同じところで縛る方が多いので気をつけて下さい。
適度に分け目や結び目を変えるだけで予防することが出来ます。

■出産後脱毛症

○症状
円形脱毛症やFAGAに似た症状です。

○概要
産後の女性ホルモン分泌量の変化により症状が起こります。
基本的にはそのまま放っておけば半年~1年間で症状は緩和されます。
産後はストレスを感じないようにゆったりと過ごして下さい。
しかし高齢出産の場合は戻り辛いといった症例もあるようです。

めったに無い症状

■脂漏性(しろうせい)脱毛症

○症状
脂っぽいフケが出ると同時に薄毛が進行する症状です。

○概要
過剰に分泌された皮脂が毛穴をふさぐと、頭皮に炎症が起こります。
そうすると髪に栄養が行き届かなくなり抜け毛はが増えてしまいます。
よく聞く名前ではありますが、滅多にない症状です。
しかし疑いがある場合は自己治療で解決しようとせず、必ずクリニックへ行きましょう。

■粃糠性(ひこうせい)脱毛症

○症状
カサブタのようなフケが出ると同時に薄毛が進行する症状です。

○概要
通常のフケと異なりカサブタ状になったフケが大量に発生します。
フケの発生理由は外部的要因によるので、一概には言えません。
これも比較的珍しい症状なのでフケが大量発生したからといって粃糠性脱毛症だと考えなくても大丈夫でしょう。