こうして毛は抜ける

1日に101本抜けたら異常!あなたは本当の抜け毛を知っていますか?
毛は何で抜けるのか?全ての抜け毛が悪いのか?そんな疑問をリサーチしてみました。

抜けた=終わりではない

髪の毛は1回抜けたら終わりなのではなく、生える、成長する、抜ける、再び生えるというサイクルを繰り返しているのです。
それぞれの期間に関して少し詳しくお話をします。

■成長期

毛根にある毛母細胞(もうぼさいぼう)に送られた栄養が、毛髪を育てていきます。
頭皮の外に出た部分の髪を「毛幹」と呼び、男性であれば2~5年、女性であれば4~7年間成長をしてきます。

■後退期

成長期が終わると毛母細胞は弱り、髪に栄養分を送ることをやめてしまいます。
これが後退期です。頭皮の下にあった毛根は徐々に頭皮の上へと押し上げられていきます。

■休止期

後退期を過ぎ、毛母細胞の活動が完全に停止する期間をさします。
その間(3ヶ月程度)に毛髪は完全に抜け落ちてしまいます。
その後、更に6ヶ月程度の休止期間が続き、再び成長期が始まります。

では何故毛が抜ける?

日本人は約10万本前後の髪の毛があると言われていますが、そのうち約10%にあたる1万本は休止期に入っています。
また、人間は1日に100本の毛が抜けることが通常で、その程度であれば薄毛を心配しなくても大丈夫です。

しかしホルモンバランスが崩れる、髪に栄養が行かない、皮脂が毛穴に詰まりすぎているというような状況が続くと、抜け毛が増えたり休止期が長くなったりします。
その結果増える量よりも減る量の方が多くなり、薄毛か進行してしまうのです。

101本目の抜け毛に気づくために

上記でもお話したように人間は1日100本程度抜け毛があるのが普通です。これを「自然脱毛」というのに対し、正常なサイクルを伴わなず大量に抜ける現象を「異常脱毛」と言います。
しかし薄毛が進行し始めても、ある日を境にいきなり髪が大量に抜ける訳ではありません。では、初期段階で自然脱毛と異常脱毛の区別はどうつければいいのでしょうか?

■毛幹の違い

正常な抜け毛の場合、1本の毛髪の太さは大体同じです。しかし異常脱毛の場合は毛幹の端(髪の毛の先端)に行くにしたがって毛が細くなり、一番端は鋭く尖ったような状態になっています。

■異常脱毛の前ぶれ

異常脱毛にはいくつかの前ぶれがあります。それを見逃さないようにしましょう。
フケの異常発生、頭皮のつっぱり、炎症などがそれにあたります。

抜け毛や頭皮の様子をしっかりと観察し、1日でも早い対策が出来量に心がけましょう。